1964年に市販が開始され、現在の992型が第8世代にあたるポルシェ911シリーズ。
その歴史において、もっともエポックメイキングな事象となったのが、1997年に登場した5代目の996型が以前の空冷エンジンに換えて水冷エンジンを搭載したことである。
以降、4代目以前の911シリーズは空冷エンジン搭載車としてコレクターズカー化が進んだ。ホットウィールが題材に選んだのは最後の空冷エンジン車としてファンが多い4代目の993型をベースにFIAのGT2規定に合わせた改造が施された911 GT2だ。
エンジンは450馬力を発生するツインターボ、駆動方式は後輪駆動とされ、内装は快適装備を極力省いたスパルタンなもので、競技用とロードカーの2タイプ合わせて60台弱が生産された。ボクスターは1996年に発売されたポルシェのエントリー・モデル。
エンジンを車体中央に積んだ2人乗りのオープン・スポーツカーだ。ケイマンはボクスターから派生したクローズドボディ車で、ホットウィールがモチーフとしたのは現行モデル(3代目ケイマン)の高性能仕様のGT4で、兄貴分である911用の4リッターエンジン(420馬力)を搭載する。