今やホンダ製スポーツカーの代名詞的存在ともいえるタイプR。ホンダの「H」マークエンブレムの背景部分が赤く塗りつぶされることから“赤バッジ”の愛称でも知られる。タイプRのグレード名は、もともとは1990年デビューのホンダのスーパーカー、NSXをベースに、エンジンのハイレスポンス化、車体の軽量化、サスペンションの強化などを行ってサーキット走行にも適応させた高性能モデルに与えられたもの。その後、スペシャリティカーのインテグラ、そしてシビックにも同様のコンセプトでチューニングが施されたタイプR仕様が追加されている。今回は初代シビック タイプR(EK9)と現行の6代目シビック タイプR(FL5)をカップリング。カラーリングは日本のホンダ車チューナーの草分け的存在、『スプーン』のデモカー/レースカーをイメージしたものとなっている。EK9のカーボン柄剥き出しのボンネットを装着した姿は、今やホンダ車以外でも見られる定番スタイルだが、その原点はスプーンにあるといっても良いかもしれない。