現在はメルセデス・ベンツの1部門となったAMG(正確にはメルセデスAMG)だが、当初はメルセデス・ベンツを専門に手掛ける独立したチューナーであった。AMGは1967年に創業し、1971年には同社が改造したメルセデス・ベンツの大型高級セダンがその巨体をもろともせず、スパ・フランコルシャン24時間レースを制したことで有名になった。以後もAMGが手掛けたチューンド・メルセデスはDTM(ドイツツーリングカー選手権)で圧倒的な速さを見せるなど名声を高め、ついには1999年、メルセデス・ベンツ本社が完全子会社化するに至った。ホットウィールがモチーフとしたのは、独立チューナー時代のAMGが初代Eクラス(W124型)のワゴンをベースに、エンジンを272馬力発生する3.6リッターに換装した他、サスペンションの強化や外装にエアロパーツなどを装備したコンプリートカーのE36Tである。同アイテムはこれまでにブールバード・シリーズから黒とパールホワイトがリリースされており、今回の赤が3色目のカラバリとなる。