ホットウィールがモチーフとしたのは、「小さなアルファロメオ」というニュアンスであるアルフェッタと名付けられた、同社中型車のクーペモデルのGTである。アルフェッタは本来車体の前方寄りにエンジンと一体化してマウントされる重い変速機を、後輪のデフ(差動装置)と結合して搭載し、車両の前後重量配分を均一に近くするといった工夫が凝らされていたことでも知られる。今回ホットウィールが再現したのは、その中でも南アフリカでのみ200台強が南アフリカで販売された178馬力を発生する3.0リッターV6搭載車の超レアモデルだ。白いボディに描かれた四葉のクローバーは「Quadrifoglio(クワドリフォリオ)」と呼ばれ、元々はこのマークをレースカーに描くと優勝できるというゲン担ぎに由来し、現在は高性能なアルファロメオのアイコンとなっている。