ひな人形のお話

ひな人形の意味

三月三日の桃の節句にお祝いとして
飾るひな人形。
女の子が健やかに育つこと、
より良い人生を歩むことを
願う行事がひな祭りです。
華やかでお祝いに
ぴったりというだけではなく、
実は「お守り」の意味もあります。

古くから病やケガを
人形が身代わりになってくれる
という考えがありましたが、
ひな人形も例外ではありません。

そのため、ひな人形はひとりにひとつ。
親から子へ受け継いだり、
姉妹で共有したりするのではなく、
その子のためだけの
お守りとされております。

七段飾りや五段飾りといった、大きなものもありますが、
「お守り」の観点では一対で構いません。
宮中でのご成婚の様子であることから、
古くから女性にとっての幸せが家族であることを物語っているようです。
現在では多様な生き方がありますが、伝統的な女の子の縁起物として。
またお守りとして、一生を共にするお人形を選んでみてください。

ひな人形の意味
ひな人形の意味

ひな人形の選び方

ひな人形は、
その子にとっては一生にひとつ。
どうやって選んで良いのかは
とても難しいですね。

はじめは「どれも同じお人形に見える……」
と思っていても、
段々と違いが分かってくるのが
ひな人形の奥深さです。

よく観察をしてみると、顔にもそれぞれ個性があり、
衣装もさまざまです。
大きさも様々で、価格帯も広いことから、
見れば見るほど迷うことが多くなるはずです。

飾る場所や予算の中から、
シンプルに「気に入ったひな人形」を
まずは探してみてください。

そして分からないこと、迷ったことがあれば、
ぜひ店頭にて専門販売員にお声かけください。
お嬢様にぴったりのひな人形を
迎えるお手伝いを致します。

ひな人形の選び方
吉徳雅工房

トイザらスのひな人形は
すべて「吉徳 雅工房」が手がけています。
「吉徳 雅工房」はトイザらスのみで購入できる
オリジナルのひな人形です。

「吉徳 雅工房」のひな人形は、どのように作られているのですか。

ひな人形はひとりの人で全部を作っているわけではありません。顔をつくる頭師(かしらし)のほか、胴体をつくる人、生地の裁断、糊付けをする人、道具を作る人、など分業しています。

ひな人形はひとりの人で全部を作っているわけではありません。顔をつくる頭師(かしらし)のほか、胴体をつくる人、生地の裁断、糊付けをする人、道具を作る人、など分業しています。

ひな人形は、顔を作るのが難しいのでしょうか。

ひな人形は、顔を作るのが難しいのでしょうか。

確かに頭師は手書きで顔を描いていますが、いちばん熟練のワザが必要なのが胴体です。体の形をつくるためには、腕(かいな)を返すといって、腕の部分を曲げます。これは一度曲げたら戻すことができないので、実は「○○作」と名前がある場合は胴体を作っている人の名前が出るんですよ。ただし、顔は手書きですから、同じ顔を描いても微妙に個性があります。そこがひな人形の良さであり、その子だけのお人形になる決め手だとも思っています。

「吉徳 雅工房」は、他とどんなところが違いますか。

「吉徳 雅工房」は、他とどんなところが違いますか。

「吉徳 雅工房」はトイザらスのためだけに作っています。「吉徳」の伝統をしっかり保ちつつ、いち早くトレンドを取り入れているのが特長です。例えば30年前のひな人形を並べて比べると、顔も衣装も装飾品も違いが歴然です。顔ひとつとっても段々と変わっています。かつてはお公家さんのような、目元がすっきりしたひな人形が多かったのですが、今ではやわらかい表情であったり、目が二重になっていたりします。男びなも、今風のイケメンに寄せていることもありますよ。そこは「どんなひな人形がよいか」という議論を重ねながら作っています。

どんなあ議論が繰り広げられているのでしょう。

どんなあ議論が繰り広げられているのでしょう。

ひな人形の顔も種類がありますが、衣装の色やデザイン、屏風の色、ケースのデザインなど、それぞれにこだわっています。たくさんパーツがありますが、それらの組み合わせにも力を入れています。かわいらしい顔つきのひな人形には、屏風をピンクにして刺繍をほどこしたり、漆塗りなら顔をすっきりしたものにしたり。その年に流行している色柄を使うなど、枚挙に暇がありません。ですから、ひな人形は時代を映す鏡とも言えると思います。どのひな人形を選んで頂いても、同じ価格帯の中では最高のものを作っているという自信があります。

「吉徳 雅工房」は、ひな人形にどんな思いを込めているのでしょうか。

私たちがこうして真剣にひな人形を作っているのは、大切な命への最初の贈り物であり、お守りだからです。ひな人形を買う理由は、「ひな祭りだから」というだけではなく、100人には100人の人生があり、ストーリーがあります。「やっと授かった」とか「孫のために用意したい」など、本当に色々な思いがあるので、買って頂くというよりも、「ひな人形をお嫁に出す」という感覚です。

「吉徳 雅工房」は、ひな人形にどんな思いを込めているのでしょうか。

おひな様はただの飾りものではないと思っています。日本人は長い歴史の中で節目を大切にしてきました。初節句はいちばん最初のお祝いの部分であり、始まりです。おひな様に込められた思いは、親や祖父母、そしてそのまた先祖から代々続いています。さらに両家を結ぶ絆にもなります。時代と共にひな人形も少しずつ変わりますが、その「思い」の部分はいつの時代も変わりません。そして「吉徳 雅工房」では新しい命へのお祝いの「思い」の部分までを大切にしていきたいと考えています。親子二代、いや三代で飾ることで、その違いに気付くこともできますし、その時代に思いを馳せることもできます。ぜひ店頭で、その作り手の思いも感じて頂けたらと思います。

ひな人形の豆知識

衣装

衣装

京都の西陣・群馬の桐生で織った生地から仕立てる衣装。女びなは十二単、男びなは束帯衣装で、どちらも平安時代に上流階級が身につけていたもの。十二単は生地を接ぎ合わせて作る衣装もあります。さらに1枚ずつ重ねた美しさが特長です。束帯衣装も位の高い黒・紫などのほか、天皇陛下だけが着ることのできる黄櫨染という黄金色の衣装があります。

道具

道具

ひな飾りには、牛車や駕籠、家具などの道具が並んでいます。家具はもちろん嫁入り道具。そして牛車と駕籠は昔の乗り物。これに乗ってお嫁に行く、というかつての日本の歴史を思い起こさせますね。

三人官女

三人官女

お姫様(女びな)のお世話をする役割のある三人官女。実はよく見ると真ん中の三人官女だけ眉毛がありません。平安時代は、眉毛のない女性は既婚者の証でした。まさに宮中のお局様という立ち位置です。

飾り紐とケース

飾り紐とケース

ケース飾りを購入した時から付いている付属の飾り紐は、楽に出し入れできるようにあえてつけています。この紐を使って取り出してください。

今年の大安について

2023年 11月 4、10、14、20、26日
12月 2、8、13、19、25、31日
2024年 1月 6、16、22、28日
2月 3、9、14、20、26日
3月 3日
ひな人形TOPページに戻る